医療機器業界の営業職ってどんな1日?
最初に
医療機器業界の営業職は、単に商品を売るだけではありません。医療機関の課題を聞き出し、最適な解決策を提案し、導入後のフォローまで行う「総合的な提案型営業」です。どんな1日を送っているのかを具体的に見ていきましょう。
訪問準備
営業の1日は、訪問前の準備から始まります。まず、当日のアポイントを確認し、必要な資料や製品サンプルを揃えます。製品によってはデモ機を車に積み込み、使用方法や設定の事前確認を行うこともあります。さらに、訪問先の病院やクリニックの最新情報を調べ、以前の商談履歴や導入済み製品の使用状況を振り返ります。この下準備があることで、商談がスムーズに進み、相手の信頼を得やすくなります。
医療機関への訪問・提案
日中は病院やクリニックを回り、医師や看護師、臨床工学技士など、医療現場で機器を使う方々と直接やり取りします。新製品の紹介はもちろん、既存製品の活用方法の提案や、操作上の困りごとへの対応も行います。場合によっては手術や検査の現場に立ち会い、機器が正しく動作しているか確認することもあります。営業活動と同時に、現場のリアルな声をメーカーにフィードバックする重要な役割も担っています。
社内業務・報告
夕方になると社内や自宅に戻り、訪問内容をまとめた日報や商談報告書を作成します。この情報は上司や同僚と共有され、案件の進捗管理や戦略立案に活かされます。また、翌日の訪問準備や見積作成、メーカーとの納期調整など、デスクワークの時間も多く取られます。営業職といっても、訪問と事務作業の両輪で成り立っているのです。
最後に
医療機器営業の1日は、準備・提案・報告の積み重ねです。地道な作業の先には、患者さんの治療や医療の質向上という大きな目的があります。