まずは「自分が関心を持てるかどうか」が重要です。営業なら人との関わりが多く、成果が数字で見えるやりがいがあります。サービスエンジニアは技術的な知識を磨けますし、薬事や品質保証は法規制や安全性に関わる専門性を深められます。興味を持てる分野であれば、知識ゼロからでも学び続けることができます。

次に考えるべきは「これまでの経験や強みをどう活かせるか」です。
・営業経験がある → 医療機器営業やマーケティング
・理系バックグラウンドがある → 臨床開発、薬事、品質管理
・機械やシステムに強い → サービスエンジニア
必ずしも専門知識が最初から必要なわけではなく、業界知識は入社後に習得できます。自分の得意分野をどこで使えるかを意識しましょう。

職種によって働き方は大きく異なります。営業やFSEは出張や顧客対応が多い一方、薬事や品質保証は比較的オフィス中心です。ワークライフバランスをどう整えたいかも、職種選びの大切な基準となります。

職種は「ゴール」ではなく「通過点」です。営業からマネジメントやマーケティングに広がる道もあれば、薬事や品質保証の専門性を極めるキャリアもあります。5年後、10年後にどうなっていたいかを逆算して、今の段階で選ぶ職種を考えると一貫性が出ます。

職種選定には正解はありませんが、

・興味と適性

・スキルと強み

・働き方とのバランス

・将来のキャリアとのつながり
この4つの観点から整理すると、自分に合う選択が見えてきます。

医療機器業界は職種が幅広い分、どの入口から入るかでキャリアの描き方も変わります。迷ったときは求人票だけで判断せず、業界に詳しい人やエージェントに相談してみることをおすすめします。