求人票には「営業全般」「顧客対応」といった大まかな表現が多く使われます。しかし、実際には「新規開拓が中心なのか」「既存フォローがメインなのか」で働き方は大きく変わります。特に医療機器業界では、大学病院を担当するのか、地域のクリニックを中心に回るのかによって一日の動きがまったく異なります。求人票の記載が抽象的な場合は、面接で「担当領域」「一日のスケジュール例」を確認しておきましょう。

「勤務地：東京都」と書かれていても、実際の配属先は別のエリアだったり、将来的に転勤が前提になるケースもあります。医療機器メーカーの営業職などは全国規模で拠点展開をしている企業が多く、担当エリアによっては出張も頻繁です。生活に直結する部分なので、勤務地や転勤の有無、担当範囲をきちんと確認することが欠かせません。

求人票に「年収400～700万円」と幅広く書かれていても、実際に提示されるのは下限に近いことが多いものです。みなし残業が含まれているかどうか、インセンティブの仕組みがあるかどうかも要チェックです。
また、勤務時間は「9:00～18:00」とあっても、実際の残業時間は求人票では分かりにくい部分です。平均残業時間や繁忙期の状況を面接で確認しましょう。福利厚生についても、社会保険や交通費は当然として、住宅補助や教育制度が整っているかどうかが差につながります。

求人票は転職活動の入り口であり、大切な情報源です。しかし「書かれていること」と「実際の働き方」にはギャップが生じやすいもの。

仕事内容が具体的に書かれているか

勤務地や転勤の有無はどうか

給与・勤務時間・福利厚生は実態に近いか

これらを意識してチェックすることで、入社後のミスマッチを防ぐことができます。求人票はあくまでスタートライン。気になる点は面接やエージェントを通じて確認し、納得感のある転職活動を進めていきましょう。