医療機器メーカーとディーラーの違い
最初に
同じ「医療機器を扱う営業職」でも、メーカーとディーラーでは役割や働き方が異なります。求人票を見る際にこの違いを理解しておくと、より自分に合った職場を選びやすくなります。
1 メーカーの役割
メーカーは自社で医療機器を開発・製造し、その製品を直接医療機関やディーラーに販売します。例えば手術ロボットやMRI、人工呼吸器など、高度な技術を持つ製品が多く、営業担当は製品知識の習得が必須です。製品説明だけでなく、導入前のデモンストレーションや設置後の操作説明まで行うこともあります。メーカー営業は自社製品のスペシャリストとして深い専門性を身につけられるのが特徴です。
2 ディーラーの役割
ディーラーは複数メーカーの製品を取り扱い、医療機関に幅広い選択肢を提供します。例えば、ある病院に心臓カテーテル関連の製品を提案する際、複数メーカーの製品を比較し、価格・機能・納期などを総合的に判断して提案します。また、地域密着型で動くことが多く、急なトラブル対応や消耗品の納品など、現場への対応力が求められます。
3 働き方やキャリアの違い
メーカーは特定製品に特化して深い知識を磨ける一方、ディーラーは多様な製品を扱える分、幅広い知識と柔軟な提案力が必要です。キャリアの面では、メーカー経験者がディーラーに転職したり、逆にディーラーで培った幅広い知識を活かしてメーカーに移るケースもあります。
最後に
どちらも医療現場を支える重要な役割です。自分が「深く専門を極めたい」のか「幅広く提案したい」のかを考えると選択しやすくなります。