医療機器業界に興味はあるけれど、「業界未経験でも大丈夫なの？」と不安を感じている方は多いのではないでしょうか。
しかし実際には、「未経験歓迎」として採用を行う企業も数多く存在します。

なぜ企業は未経験者を採用するのでしょうか？
その理由を探るために、医療機器業界の採用担当者へインタビューを行いました。

ある中堅メーカーの営業部長コメント：
「医療機器と聞くと高度な専門知識が必要そうに思われがちですが、当社では、製品の種類によっては営業未経験でも比較的早く現場で活躍できるケースが多くあります。特に既存顧客フォローが中心のポジションでは、人柄やコミュニケーション力が非常に重要です。知識は入社後に十分習得できます。」

製品の種類や営業スタイルによっては、未経験者でも比較的早くキャッチアップが可能。
実際に、他業界出身者の中途入社者が現場で成果を上げている例も多く見られます。

手術支援ロボットを扱うベンチャー企業・人事担当者談：
「私たちが重視しているのは、医療従事者と誠実に向き合える人であるかどうか。高額な医療機器を扱う以上、“売る”こと以上に、“信頼される”ことが欠かせません。販売経験や業界知識よりも、誠実さや責任感を持って仕事に取り組める姿勢を見ています。」

医療機器は医療行為の一部を担うもの。製品知識以上に、“医療に関わる責任感”が問われる分野でもあります。
そのため、異業種からの転職でも、対人関係能力や責任感を評価する企業が少なくありません。

全国展開するディーラー企業の採用責任者談：
「医療機器業界全体で慢性的に人手が足りていません。特に高齢化に伴い、今後も医療インフラの整備は不可欠。業界として将来性がある一方、経験者の奪い合いが続いています。だからこそ、未経験でも育成前提で採用する企業が増えているのです。」

人手不足の課題を背景に、採用方針を「即戦力」から「ポテンシャル重視」へとシフトしている企業も。
未経験者にとっては、業界に飛び込む大きなチャンスといえます。

未経験者だからといって、遠慮する必要はありません。
企業が求めているのは「長く一緒に働ける人」や「成長意欲のある人材」。そのため、業界知識や医療系のバックグラウンドがなくても、「人間力」や「仕事への姿勢」で高く評価されることがあります。

医療機器業界は、社会貢献度が高く、今後の成長も見込まれる分野。
少しでも興味を持たれた方は、ぜひ一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。