PREP法は、簡潔かつ論理的に自分の意見や考えを伝えるための文章構成方法です。ビジネスや面接、プレゼンテーションなど、さまざまな場面で役立つこの方法を活用することで、相手に分かりやすく、自信を持って話をすることができます。今回はPREP法の基本とその活用法について詳しく解説します。

PREP法は、以下の4つの要素から成り立っています：

Point（結論）
最初に伝えたい結論を簡潔に述べます。結論を冒頭で伝えることで、相手がその後の話の内容を理解しやすくなります。

Reason（理由）
結論に至った理由を述べます。理由を簡潔に説明することで、結論に説得力を持たせます。

Example（具体例）
実際の事例やデータを使って理由に具体性を加えます。具体例を交えることで、相手が理解しやすくなり、話が印象に残りやすくなります。

Point（結論）
最後にもう一度、冒頭で述べた結論を強調します。これにより、相手の記憶に結論が残りやすくなります。

PREP法は、さまざまな場面で活用できます。特に効果的なのは以下の場面です。

就職・転職活動
志望動機や自己PRをPREP法で伝えることで、論理的で説得力のある内容になります。面接でもPREP法を意識すると、理路整然とした話し方ができ、面接官に自分の強みを明確に伝えることができます。

ビジネス文書作成
ビジネス文書では、要点を簡潔にまとめることが重要です。PREP法を使って結論から述べることで、読者に要点が伝わりやすくなります。

プレゼンテーション
プレゼンテーションでは、結論を先に伝えることで、話が脱線せず、結局何を伝えたかったのかが分かりやすくなります。

面接では、PREP法を活用することで以下のメリットがあります。

ポイントが記憶に残りやすい
結論を最初と最後に述べるため、伝えたいポイントが記憶に残りやすくなります。面接官は多忙な業務の合間に面接を行うため、印象に残る話し方が求められます。

説得力が高まる
結論に至った理由と具体例を述べることで、話に説得力が加わります。しっかりとした根拠を示すことで、面接官に自分の考えが伝わりやすくなります。

PREP法を使った志望動機と自己PRの例を紹介します。

志望動機の例
Point（結論）
「お客様のニーズに寄り添った商品開発に携わりたいと思い、お客様本位の業務運営を目指す御社を志望しました。」

Reason（理由）
「前職でカスタマーサポート業務を通じて、お客様の声を商品開発に生かす重要性を感じました。」

Example（具体例）
「毎日50件を超える案件を担当し、お客様からの安全面や品質に関する要望を商品開発部と共有したところ、大ヒット商品が生まれました。」

Point（結論）
「この経験を活かし、お客様の声を反映させた商品づくりに貢献したいと考えています。」

自己PRの例
Point（結論）
「私の強みは、視点の異なる人の意見を柔軟に取り入れることです。」

Reason（理由）
「学生時代の活動を通して、多様な視点を取り入れることで新たな解決法が生まれ、大きな評価を得ました。」

Example（具体例）
「大学で経営学の学生と共同で研究を進め、経営学の視点を取り入れた結果、最優秀賞を受賞しました。」

Point（結論）
「これからも柔軟な姿勢で多くの意見を取り入れ、御社に貢献したいと考えています。」

PREP法は、結論を先に述べ、理由と具体例を挙げて最後に再度結論を述べることで、論理的に伝えることができる有力なフレームワークです。面接やビジネスシーンでこの方法を活用することで、相手に伝えたいことを分かりやすく、説得力を持って伝えることができるようになります。事前に準備をし、練習を重ねることで、さらに効果的に活用できるでしょう。